生きているうちに宇宙旅行に行けるのかという話題は非常に興味が湧いてきますよね。
- 宇宙旅行にかかる旅費
- 滞在できる時間
- 宇宙へ旅立つ空港がある国
- 宇宙へ行くにはパスポートが必要か?
などなど、知りたいこともたくさんあるはず。
ここでは、宇宙旅行について紹介していきます。
宇宙旅行の定義
NASAやJAXAなどが国家政策や科学的研究を目的として行う宇宙開発とは違い、民間人が個人的に宇宙へ行くことを言います。
宇宙に初めて行った人物は、ユーリイ・ガガーリンですが、民間人ではなく旧ソ連の軍人であり国家政策によって宇宙へ上がったため、これは宇宙旅行には入りません。
それでは、民間人として宇宙へ行った初の旅行者は誰なのでしょうか?
宇宙旅行に初めて行った人物
これは、
デニス・チトーという、アメリカの実業家なんです。
出典:http://www.spacefacts.de/bios/large/astronauts/tito_dennis.htm
デニス・チトーは2001年の9.11アメリカ同時多発テロが起こる前の同年4月下旬に国際宇宙ステーション(ISS)に人員と物資を運ぶソユーズに同乗し、人類初の宇宙旅行を果たしました。
このとき、デニス・チトーは宇宙に約8日間滞在しています。
それ以降にも宇宙旅行へ行った人たちは、実業家だったりお金持ちの人が圧倒的に多いですね。
これからの宇宙旅行への行き方
お金持ちじゃないと宇宙に行けないのかというとそうでもありませんが、やはりまだまだ開発中の分野なだけに研究費・開発費などで莫大な資金を必要としているので、一般人レベルの金額で宇宙へ行けるようになるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
しかし、宇宙開発を行っているベンチャー企業も、しのぎを削って価格競争に乗り始めており、ある程度の許容できる金額まで下がることは意外と早く訪れるかもしれません。
ちなみに、デニス・チトーが宇宙船ソユーズの座席を購入した時の費用は、約2000万ドル(※1ドル110円で約22億円)だったとされています。
一般人が購入できる金額ではありませんね。。。
ここでは、数億はかからない金額で宇宙へ行ける各社の宇宙旅行を紹介します!
クラブツーリズム・スペースツアーズ
出典:http://www.club-t.com/space/
クラブツーリズム・スペースツアーズは、宇宙旅行を企画・提供するヴァージンギャラクティック社の公式代理店として、日本国内でヴァージンギャラクティック社の宇宙旅行を受付けることになります。
宇宙へ旅立つにはまず、アメリカ合衆国のニューメキシコ州、宇宙港「スペースポートアメリカ」に赴く必要があります。
ここで3日間の事前トレーニングプログラムと、専門医による診察を受けて、晴れて出発の準備が整います。
宇宙へ旅立つ当日は、宇宙船の「スペースシップ2」に乗り込み、母船である「ホワイトナイト2」に運ばれながら高度15kmまで飛んでいきます。
高度15kmに到達すると、母船であるホワイトナイト2から切り離されて、スペースシップ2は自身のロケットエンジンを点火して、一気にマッハ3.3のスピードで宇宙へ向かいます。
大気圏へ突入すると、窓の外には漆黒の宇宙が広がっています。
ロケットエンジンが停止すると、静寂に包まれ、シートベルトを外して宇宙空間の無重力を味わいながら、青く光る地球を宇宙から眺めることができます。
青い地球を眺めることができる時間は、約4分間。
この4分間、短いようで、それだけの価値の高いものである儚さも表しているようで、絶妙な時間となりそうです。
この4分間が終わると、スペースシップ2は大気圏に再突入し、高度21kmからグライダー飛行で空港に戻るようです。
価格は、1人あたり25万米ドルで、1ドル110円で換算すると、2750万円になります。
1ドル100円換算だと、2500万円で、その差額が250万円になりますので、できるだけ円高の時を狙っていきたいですよね。
参加条件は、18歳以上で健康な方であればOKみたいです。しかも、年齢の上限がありませんので、人生で大金を稼いだ成功者が老後の楽しみの一つとして宇宙旅行を選ぶ機会が増えそうです。
PDエアロスペース
出典:http://www.nc-net.or.jp/up/pr/87912/9969ffec38ca7404e945efef370ffeb6.jpg
PDエアロスペースは、無重力空間に5分間いられる宇宙旅行を1400万円で提供しようと考えている日本の会社です。
ヴァージンギャラクティック社の宇宙旅行プランよりも安く、価格面で優位に立っており、宇宙にいられる時間も若干ながらPDエアロスペースの方が長いため、実現すれば人気が高まりそうです。
PDエアロスペースの宇宙船は、母船を必要とせず、ジェットエンジンとロケットエンジンを切り替えられる1つのエンジンを搭載して単体で飛んでいきます。
宇宙船は、初めにジェットエンジンを利用してい離陸〜高度15kmまで飛行し、そこでロケットエンジンに切り替え、高度50kmまで上昇。そこからエンジンを停止して、慣性の法則で高度100kmの宇宙空間まで飛んでいく予定です。
大気圏に再突入し地球へ帰還する際は、ジェットエンジンを利用できるので2500mの滑走路がある主要な空港であれば着陸できるようで、スペースシップ2のように専用の空港が必要ないため、こちらは日本国内で実用化されれば、パスポートなしで宇宙旅行を楽しめる可能性があります。
もっと安く宇宙旅行を楽しむプラン
高度100kmへ飛ばなくても、宇宙へ行ったような気分を味わえるプランだと価格安めで行くことができます。
これは、宇宙ではないので
成層圏旅行
と言われています。
ワールド・ビュー
出典:http://i.huffpost.com/gen/1423744/thumbs/n-SPACE-BALLOON-large570.jpg
ワールド・ビュー社が提供する宇宙旅行は、気球で成層圏まで上昇し宇宙から眺めるような景色を味わえるプランです。
価格は、7万5000ドル(1ドル110円で825万円)で、約2時間の成層圏旅行を楽しめます。
高度は30キロまでで、無重力体験はできませんが、宇宙に近い視点から地球を眺めることができるので、絶景を楽しむことができます。
本当の宇宙旅行へ行くにはお金がかかりすぎてしまうので、成層圏でも十分満足できそうな方は成層圏旅行を代案で選ぶのもいいかもしれません。
まとめ
宇宙旅行は、まだまだ価格が高く、かつ開発段階のため、一般人レベルでは宇宙へ行くことが難しいのが現実です。
しかし、成長ビジネスである宇宙開発に各社が乗り出しているのは事実であり、それによって価格競争も次第に始まってくることが考えられます。
ヴァージンギャラクティック社の宇宙旅行よりも安い価格でPDエアロスペースが宇宙旅行のプランを計画しているように、今後新たな企業がさらに安い価格で宇宙旅行を企画してくることでしょう。
もし、海外旅行と同じ価格で宇宙旅行へ行けるようになったら、皆さんは宇宙旅行に行きたいですか?
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