バイオハザード7に登場するエヴリン(エブリン)について考察します。「エヴリンって何者だったの?」、「エヴリンがなぜおばあさんになっていたのか知りたい」、「E型被験体について知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
エブリンの正体とは
エヴリンの正体は新種のカビの生体兵器です。
子供の見た目をしているのは、テロや潜入に有利だからという理由で10歳前後の少女の見た目に作っています。
そして、イーサンの目の前に現れていた少女のエヴリンは、老婆のエヴリンが作り出した幻覚です。
タンカーが漂流して以降は、H.C.Fとつながる謎の組織がルーカスを利用して、エヴリンの観察を続けていました。
なぜベイカー一家を家族にしようとしたのか
母親と信じ込まされているミアの存在があるのに、なぜエヴリンはベイカー一家を家族にしようとしたのでしょうか。
おそらく、ベイカー一家は新種のカビへの適合力があり、人間の姿でいることができる貴重な存在だったことが一番大きな理由ではないでしょうか。
新種のカビへの適合力がない人間は、そのまま死んでしまいます。
そして、少しでも抵抗力がありながらも完全には適合力がない人間はモールデッドになってしまい、本当の人間の姿をした人なんてエヴリンの前にはなかなか現れません。
そのため、家族への執着心が異常に強いエヴリンはベイカー一家を家族にしようとし、精神支配をし続けたのだと考えられます。
なぜ3年の歳月を隔てて、エブリンは老婆になってしまったのか
ベイカー一家に10歳前後の少女の状態で救出されて以降、エブリンは急速に老化してしまいます。
これは、ワクチンを投与されなくなってしまったのが原因です。
タンカーが漂流して、エヴリンは自由になりましたが、それと引き換えに急速に老化してしまうことになってしまったのです。
エブリンの登場シーン
バイオハザード7のストーリー中では、序盤からところどころでエヴリンの存在をほのめかす痕跡を見ることができます。
最初は、ミアを檻から救出して逃げ出すシーンではないでしょうか。
「扉がなくなってる!」
とミアが騒いでいる部屋にて、カーゴの上に載っている車椅子のおばあさんの写真を手に取り、裏側を見てみると「E-001」と手書きの記載を見ることができます。
これは、終盤の研究所の資料でわかることですが車椅子のおばあさんがE型被験体の1号であることを示しています。
ミアがソファーで横たわっている間、隣の部屋を探索してみると女の子の人形が2体落ちていますよね。幼女と、お姉さんバージョンの人形ですが、これはおそらくベイカー一家がエブリンの成長とともに作った人形なのではないかと考えています。ベイカー一家はちゃんとエヴリンに愛情を注いでいたんでしょうね。
そのあと、ミアが凶暴化して襲ってきますが、この際に
「あの子が私の中に入ってくる」
的な発言をしており、ここでもエヴリンの存在をほのめかしていますよね。
ベイカー宅の本館でも、ホワイトボードに女の子が描かれていたりしてます。
ちなみにチャプター3の解体室でジャック・ベイカーと戦った後、1階へ戻ると角っこに車椅子のおばあさんが不意を突くようにいますが、この時に女の子の鼻歌が聞こえてくるのに皆さん気づいていましたか?
これはイーサンが新種のカビに感染しており、初期段階で発症するエブリンの幻聴が聞こえている状態だからなのです!
そしてエヴリンの姿を初めて見るのは、旧館でD型被験体の腕を取って振り向いた後です。
ちなみに、このD型被験体の腕がついていたミイラ化した女の子ですが、ベイカー一家はエブリン以外の女の子も漂着したタンカーから救っていたんですかね?
エヴリンはすぐにどこかへ消えてしまいますが、その先にあるのは壁。
そうです、エヴリンは幻覚なのです。
つまり、イーサンは切断された左腕が治癒されたように新種のカビに感染した症状を発症しており、幻聴・幻覚が見える結果、エヴリンの姿を見ることができるのです。
その後、エヴリンの姿をまじまじと見ることができるのが廃船のステージです。
ミアの前に突然現れたエヴリンは、ミアに3年前の過去を見せるビデオテープを見せてきます。
そこではミアが特殊工作員であったことと、エヴリンの母親に成りすましていたことが発覚します。
エヴリンはミアに家族であることを求めますが、ミアに拒絶されてしまいます。
イーサンと再会したミアに対して、
「こいつは愛していない」
というセリフを吐くなど、ミアの心を揺さぶりまくり操ろうと翻弄しますが、すでに血清を打たれているミアを操ることはできません。
しかし、その血清も完全に効果がでるわけではなく、エヴリンに再度、精神支配をされてしまいます。
ミアについての考察は、ミアの正体とは【ネタバレ考察】で詳しく考察していますので、ぜひ参照してください。
それからエヴリンはイーサンを招くように廃坑から、廃屋へ誘います。
ちなみに廃坑の中にある研究所にて、エヴリンが新種のカビから作られた存在であり、何段階かの形態があり、最後まで適合できた唯一のE型被験体であることが発覚します。エヴリンが子供の見た目をしているのは、敵対組織に警戒されずに容易に接触しやすいからという理由です。リアルで例えると、昨今の中東情勢である、子供に爆弾を巻きつけて治安部隊に警戒されずに近寄らせて爆発させる思考と似たところがありますね。
そして、エヴリンが家族への執着が強いことも記録で残されており、それが自分の身を隠すための防衛反応なのか、単純に家族を求めているだけなのかはそこで判明していません。
エヴリンは、新種のカビへの適合力があったイーサンを家族にしたかったのでしょう。
しかしながら、廃屋にてE-ネクロトキシンをイーサンから見せつけられてイーサンを拒絶し始めます。
結局、イーサンにE-ネクロトキシンを打たれてしまったエヴリンは、元々の姿である車椅子のおばあさんになります。
これはエヴリンの力が弱まり、幻覚を見せることができなくなったからだと考えられます。
そして、車椅子のおばあさんはそのまま他のカビ適合者の末期段階と同じように、体を変形させてイーサンと戦い、最終的に倒されてしまいます。
ちなみにラストシーンでは、イーサンがレッドフィールドに救出されるのが印象的ですが、『イーサンの正体とクリスととの関係【ネタバレ考察】』で、イーサンとレッドフィールドの関係について詳しく考察しています。
エヴリンのモデルは?
少女のエヴリンと、車椅子のおばあさんのエヴリンには、それぞれモデルがいます!
バイオハザード7でモデルになった人物を一覧でまとめてみたで、写真付きで紹介しているので興味がある方は是非見てみてください。
まとめ
エヴリンの正体は、新種のカビであったことは意外でしたね。
ある意味で、中東情勢の社会風刺になっている気もしますが、10歳前後の子供に見せかけて怪しまれずに接触される戦法には、バイオハザード7のゲームプレイヤーも騙されたのではないでしょうか?
てっきりベイカー一家の次女か何かかと思っていたら、人間ではない存在であったとは。。。
しかも、車椅子のおばあさんもベイカー一家の祖母ではなくエヴリンだったなんて最後まで気づきませんでした(笑)
ベイカー宅本館のいたるところに、車椅子のおばあさんが出没しますが、あれも幻覚だったのでしょうか?
今後のDLC(ダウンロードコンテンツ)でさらにエヴリンや新種のカビについて明らかになっていくことに期待します!
この記事が参考になった方は、シェアしてくれると嬉しいです!
関連記事はこちら